第21番 金龍寺

【歴史・由来】

神岡鉱業茂住鉱の近くにあります。素粒子ニュートリノの研究施設スーパーカミオカンデは、小柴昌俊氏が平成14(2002)年にノーベル賞受賞が決まってから、一躍、一般の人々にも名前が知れ渡りました。(一般公開はしていない)

金龍寺は、口伝によれば、大永年間(1521―28)に開創されたといいます。天台宗か真言宗の小院があったとも考えられます。

天正年間(1573―92)、飛騨国主金森長近の命で、北方鉱山奉行となった糸屋彦次郎宗貞が東茂住に在住して、鉱山の開発に専念して盛栄を極め、鉱山師(やまし)茂住宗貞は国中で有名でした。金森長近は功を賞して、金森姓を与えたので、金森宗貞とも呼ばれました。 宗貞は、そのころ荒廃していた金龍寺を復興し、慶長年間(1596―1615)、越前国東郷村永昌寺から隣達和尚を招いて開山したといいます。 このような経緯から、復興した金森宗貞を開基として、座像があります。薬師如来と千手千眼観世音菩薩を安置しています。 のちの寛延3(1750)年、堂宇が全焼したことにより、寺地を鉱山奉行の屋敷跡に移して、木造平屋造りの本堂を再建しました。現在の金龍寺です。 近くの集落が廃村になったため、円空作の阿弥陀仏を預かっています。「いずれ自分たちの手で守れるようになったらお返しする」ということで、預り証とともに保管されています。

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御詠歌

瑠璃るりやまふもとらす黄金寺こがねてら

庭の砂子いさご浄土じょうどなるらん

概要

第21番 白雲山 金龍寺(きんりゅうじ) 曹洞宗

◇本 尊 釈迦牟尼佛

◇観 音 千手千眼観世音菩薩

◇円空仏 阿弥陀如来

所在地

〒506-1205 飛騨市神岡町東茂住469

tel. 0578(85)2105 fax.0578(85)2105

納経受所

玄関

拝観料

なし

駐車場

あり・境内に普通車6台、バス1台 ほか駐車場(約20台)2ヶ所あり

アクセス

20番 久昌寺 → 21番 金竜寺

◎距離:約14km

◎車で約23分

年中行事

大般若御祈祷(左義長)/1月15日

春彼岸会/3月(春分の日)

開山忌/5月下旬

うらぼん会/9月1日

秋彼岸会/9月(秋分の日)

成道忌/12月8日

針供養/12月8日

除夜の鐘/12月31日


■ご開帳

不定期