第26番 洞雲寺
【歴史・由来】
補陀山洞雲寺は、一説に応永年間(1394~1428)に建立され観音大士霊場の古刹であったと伝えられ、もとは古真言宗にして洞雲院と号したと伝承されている。しかしその間の開創に至る実情は古記録も存しておらず、まったく不明といってよい。 現今の禅寺としての開基は戦国期に飛騨の名門として知られた江馬氏とされており、開山は利天玄説大和尚が高山の雲龍寺より拝請されており、以後曹洞宗に改められた。しかし、この間も定かでなく、江馬氏の断絶後、三木領となって一時は衰微し、慶長年間(1596~1615)の頃には諸堂も頽廃していたが、これを憂いた河上用介富庸が中興開基となり再興された。 その後は法燈がつづき明治期には長野普照和尚、丘宗湛和尚著名な老師が相次いで住職された。 寺後の観音山には西国三十三霊場があり、春は四月下旬より花は一斉に咲き、夏は緑の森林とともに涼しく、秋は全山紅葉、冬は雪景と相俟って遠く北アルプスの連峰が美しく望まれる。巡拝遊歩道も完備されている。 また境内の南には金比羅大権現、秋葉大権現が合祀されており、毎年、年頭には金比羅宵祭りが盛大に奉修される。
【達磨堂】 この堂は明治28年(1895)に建てられた飛騨独特な堅牢強固な板倉を移築、全国のだるま約5000点が展示されている。
御詠歌 | 補陀落やここぞ救世の船津町 洞にたなびく紫の雲 |
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概要 |
第26番 補陀山 洞雲寺(とううんじ) 曹洞宗 ◇本 尊 釈迦牟尼佛 ◇観 音 十一面観世音菩薩 |
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所在地 |
〒506-1161 飛騨市神岡町船津570 tel. 0578(82)1210 fax.0578(82)2474 |
納経受所 |
玄関 |
拝観料 |
なし |
駐車場 |
境内に普通車8台 |
アクセス |
12番 汲月院 → 26番 洞雲寺 ◎距離:約500m ◎徒歩5分 |
年中行事 |
初金比羅宵祭/2月第2土曜 観音山33ヶ所巡拝/5月18日 春・秋彼岸法要/春・秋 盆会大施食会/8月初旬 金比羅秋祭(七五三)/10月第3日曜 開山忌/11月7日 成道会/12月7日 ■新しい行事 朝のおつとめ会/毎月1、15日 |