第27番 瑞岸寺

【歴史・由来】

瑞岸寺は、神岡町旧阿曽布村丸山にあったと伝えられています。江馬氏初代輝経が、母益世姫の持念仏「聖観世音菩薩」を安置して菩提寺にしようと一宇を建立、天舟海を開山とし、以後7世代を数えました。その後寺運は衰退しましたが、天文4年(1535)に江馬氏十三代九右ェ門時正が菩提寺殿秀山瑞岸寺として再興しました。今なお益世姫、時正の位牌や供養塔が大切に祀られています。

江馬氏没落後は、高山の宗猷寺末となり、さらに明治23(1890)年、本山妙心寺の直末となりました。境内には町天然記念物指定の臥龍楓があります。寺宝には(文禄3=1594年)の刻銘がある馨子、京都の金工「金龍子」の領収書も残り、県指定重要文化財です。飛地境内「薬師堂」は「小萱薬師堂」と呼ばれ室町時代初期の建築で、国の重要文化財に指定されています。

瑞岸寺は、高山出身の作家、江馬修と縁があり、時々の周忌を開くなどしています。 修は旧高原郷の豪族、開山の江馬家とは直接関係あるわけではなく、旧上宝村出身の父、弥平が出身地の豪族にあやかった「江馬」を苗字にしたようです。 弥平は明治維新後の高山県知事のブレーンで商法局長に任ぜられました。飛騨の豪族、江馬氏の末裔であることがプライドであり、飛騨を愛した修の遺言により、心のふるさと「江馬氏館跡」が眼下にある瑞岸寺山に彼の分骨塔が建立されております。

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御詠歌

やまみずのながれもきよきひだのさと
のりぞますよのまもりなりける

概要

第27番 殿秀山 瑞岸寺(ずいがんじ) 臨済宗妙心寺派

◇本 尊 聖観世音菩薩

◇観 音 聖観世音菩薩

◇円空仏 韋駄天

所在地

〒506-1121 飛騨市神岡町殿495

tel. 0578(82)0644 fax.0578(82)0644

納経受所

玄関

拝観料

なし

駐車場

あり・門前に 普通乗用車5台

URL

http://www.geocities.jp/zuigan495

Eメール

k-tuduku@smail.plala.or.jp

アクセス

26番 洞雲寺 → 27番 瑞岸寺

◎距離:約1.5km

◎車で約3分

年中行事

修正会/1月1・2日

北辰妙見菩薩星祭/3月1日

山門施餓鬼(旧盆)/9月1日

駕籠訴虫供養/7月(不定期)


■新しい行事

彼我戦病没者追悼法要/夏(不定期)

お経の会/毎月15日 御詠歌クラブ/毎月2回