第28番 桂峯寺

【歴史・由来】

百観音祈願霊場として知られ「長倉の百観音」と親しみをこめて呼ばれています。高原川沿いの国道471号から、案内の看板に従って、北の山側へ細い道を上がってください。夏なら道端にツリフネソウやオダマキなどの山野草が咲き乱れているでしょう。 元は高原郷本郷村にあって桂月庵といいました。弘安年間(1278~88)に江馬二代朝方が、鎌倉建長寺の夢窓国師を招いて開祖とし、建長寺末となって、江馬八代徳盛の息女妙珍尼まで九代続きました。 永承年間(1504~20)に、江馬十一代時直の発願で、堂宇を長倉の現在地へ移し、越中の国泰寺から正雲和尚を迎えて中興の開山として、仁月山桂峯寺と改め、時直の父徳盛の菩提寺としたといわれます。 円空上人作の十一面観世音菩薩像、竜頭観世音菩薩像などがあります。観音堂に祀る本尊聖観音は、寺伝では毘首羯摩(ビシュカツマ)の作で、法灯国師が唐から帰朝したとき請来して、越中の国泰寺に奉安され、同寺十九世大梅和尚が、延徳2年(1490)に桂峯寺正雲和尚に伝法の証として授与されたもので、三国伝来の秘仏として伝えられたといいます。 脇仏には、西国、秩父、坂東の日本百観音をはじめ、飛騨七観音、行基作児玉観音、竹内右門作慈母子安観音、江黒亮声作百疣厄除観音が祀られています。毎年9月3日に、開扉例大祭が行われます。200年以上続けている行事です。 本堂横から裏山にかけて、岩滝不動明王、百壱体夢地蔵、十二支守本尊などを巡る霊山参りができます。

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御詠歌

ありがたや百体ももかづまつる桂峯寺けいほうじ

ほとけ光霊験ひかりあらたなるらん


のちの闇路やみじをかけてつき

かつらみね浄土じょうどなるらん

概要

第28番 仁月山 桂峯寺(けいほうじ) 臨済宗妙心寺派

◇本 尊 釈迦牟尼佛

◇観 音 聖観世音菩薩・慈母子安観音・他

◇円空仏 今上皇帝像・十一面観世音菩薩・竜頭観世音菩薩

所在地

〒506-1302 高山市上宝町長倉588

tel. 0578(86)2436 fax.0578(86)3213

納経受所

玄関

拝観料

なし

駐車場

境内に普通乗用車10台 中型バス3台

Eメール

keihouji@neo.kamitakara-dsl.com

アクセス

24番 本覚寺 → 28番 桂峯寺

◎距離:約8km

◎車で約15分

年中行事

春彼岸会 山門施餓鬼/3月中旬

お盆会 山門施餓鬼/8月15日

秋彼岸会 山門施餓鬼/9月中旬

観音講 縁日祈祷/毎月18日

百観音 例大祭/9月3日

新春 大般若祈祷/1月2日

節分祭 星まつり特別祈祷/2月3日


■ご開帳 毎年9月3日