第14番 慈眼寺

【歴史・由来】

袈裟丸の慈眼寺の本尊、馬頭観世音菩薩は昔から飛騨の国七観音の6番の霊場でもあり、秘仏として崇敬されております。 縁起によりますと、約900年前の応徳2年(1085)白河天皇の御世に、加賀の白山北国の別当である、越前の国大野郡石徹白村(郡上郡白鳥町)平泉寺の御本尊だったのが、当時の別当職吉峰某に夢のお告げで、「わが有縁の地は飛騨の国菅生村(数河)にあり、よって彼の地に伴うべし」と言われました。 しかもこのお告げがしばしばありましたので、吉峰は御本尊を供奉して、はるかこの地に来たのです。数河村の御堂丸山に堂宇を建立しました。 後になって飛騨の国主、姉小路大納言尹綱郷が信包に城を築かれたとき、城を守護する本尊として、谷の本堂に数河から移し奉って崇敬されました。 その後になって時の城主時光卿(小島城主小島時光)の時代、当時岡前にあった宮谷寺に安置されましたが、宮谷寺が廃寺になると共に慈眼寺に奉安されました。 元和3年(1617)、高山素玄寺六世の竹翁融存和尚が本堂を再建して曹洞宗に改宗しました。二世を継いだのは素玄寺の古林道宣和尚で、現在は二十世に至っております。 一説には第四十代天武天皇(672~86)の御子、泰澄大師が白山を開山されるに当たり平泉寺においでになり滞在された時、崇敬された観世音だとも伝えられています。

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概要

第14番 福聚山 慈眼寺(じげんじ) 曹洞宗

◇本 尊 馬頭観世音菩薩

◇観 音 馬頭観世音菩薩

所在地

〒509-4203 飛騨市古川町袈裟丸2269

tel. 0577(75)2105 fax.0577(75)2105

納経受所

玄関

拝観料

なし

駐車場

境内横に普通乗用車5台

アクセス

13番 寿楽寺 → 14番 慈眼寺 ◎距離:約3km ◎車で約5分

年中行事

大般若祈祷/1月1日

涅槃会/3月

薬師観音の祭り/4月

孟蘭盆会/8月

開山忌・報恩講/11月23日


■ご開帳

不定期